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折り紙 その一 奥義

降りる神を感じるおりがみ

  『折り紙』といえば、小さい頃何気なく折って遊んだ記憶が日本人には誰でもあるものです。じつはこの『折り紙』には表向きの遊戯用のものの他に、『裏伝』というものがあり、ほとんど世に知らされていない、たくさんの奥義が秘められているものがあります。さらにはご神事に関わり合いがあり、神を招くための天孫降臨や、悪い気の浄化、護身、さらにはわたしたちの願いを叶えるものや、幸せを招くものがあるとは、現代ではあまり知られておりません。

 

 折る工程の中や形などに、さまざまな森羅万象の仕組みを理解するメソッドが隠されているばかりか、本当の自分を知るためのツールも含有されていて、一枚の紙からハサミや糊などを使わずにさまざまな形を作り出す過程の中に、神の存在を感じることができる、それこそ神技が織り込まれています。

 

 陰陽師の安倍晴明さんが懐から紙を取り出し鳥の形にして、呪文を唱えて空中に投げると、その折った紙がたちまち白鷺となって飛んでいくシーンは有名ですね。そんな不思議なことが起こり得る神域にふれてみましょう。

 

 「折り」とは降りであり別の意味では「天折(あふり)」や「天振(あふり)」といわれていて、天の思いが降下したものであるとイメージしながら波動を合わせていきます。また、天の意識の振動が入る場所としての「包み(包折り)」は袋のようになっており、中に何かを宿すものを表す「み(実)」=真実の中身ということを表しています。

 

 神様からの贈り物を自分で包みこめるなんて、なんとも素敵なことではありませんか❤︎

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